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カサネオのミルクレープの「しっとりとした食感」と「生地を感じられる食感」を生み出すために欠かせないのが、向こうが透けるぐらい薄く焼き上げたクレープです。
極限まで薄く、そしてしっかり水分を飛ばすという、相反する状態を実現するために必要なのが、繊細な火加減の調整です。
それを実現するために専用の機械を導入。
常に最高の品質のクレープを焼き上げることが可能になりました。
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カサネオのミルクレープに使用しているクリームは、自家製カスタードと生クリームをブレンドしたオリジナルクリームを使用しています。
味の決め手は、自家製のカスタードクリームにあります。
原材料である卵へのこだわりはもちろんのこと、何より大切にしているのがその「鮮度」です。
だから、毎朝毎朝、その日に必要な分だけカスタードを作っています。
もちろん、機械で大量に作ってストックすることも可能です。
でも、それでは求めている「しっとり感」と「さっぱりとした口当たり」には届きません。
今朝も、シェフはカスタードを作っています。
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向こうが透ける薄いクレープと、鮮度にこだわったオリジナルクリーム。
その2つの材料の長所を最大限に引き出すのが「重ね」の工程です。
クリームは時間の経過とともに「だれて」口当たりが悪くなります。素早く塗り重ねる必要があります。
一方で薄いクレープは、乱暴に扱うと簡単に破けてしまいます。また、正確に重ねていかないと美しい形に仕上がりません。
このように素早さと正確さと丁寧さといった、反する3つの技術で「重ね」の工程は成り立っています。
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最後に、焼きごてでキャラメリゼを施して完成です。
キャラメリゼされた部分から感じる、ほのかな苦みが、ミルクレープの甘さを際立てます。
最後の仕上げまで、「本物」のおいしさを追い求めます。