ホワイトデーの由来とは?日本発祥の歴史とお返しの品に込められたメッセージ

2026年4月21日

ホワイトデーはなぜ3月14日なのか、どのような背景があって生まれた行事なのかをご存じでしょうか。
本記事では、日本発祥の文化であるホワイトデーの由来や歴史をひもときつつ、お返しに選ばれるお菓子に込められた意味を解説します。由来を知ることで、贈りものに込めた気持ちが、より相手に伝わりやすくなるでしょう。

ホワイトデーの由来とは?日本で生まれた「感謝」の文化

ホワイトデーは、バレンタインデーに贈りものを受け取った側が、あらためて感謝の気持ちを伝えるために生まれた、日本独自のイベントです。
ここでは、ホワイトデーがどのような背景から生まれ、行事として定着していったのか、その由来をたどっていきます。

福岡の老舗菓子店から始まった「マシュマロデー」

ホワイトデーの原点とされるのが「マシュマロデー」です。1978年に福岡の老舗菓子店によって提案されたこのアイデアは、バレンタインデーでもらったチョコレートのお返しとして、マシュマロを贈るというものでした。
当時は、バレンタインデーのお返しをする習慣が一般的ではなく、贈られた気持ちにきちんとこたえる日を設けるという発想そのものが、新しかったのです。
やわらかく、包み込むような食感のマシュマロに「相手の気持ちをやさしく受け止めて返す」という意味を重ねた点が、人々の共感を集めたとされています。

全国飴菓子工業協同組合による「ホワイトデー」の制定

ホワイトデーという名称と行事の形を整えたのが、全国飴菓子工業協同組合(全飴協)による取り組みです。
全飴協は1978年の総会で、バレンタインデーのお返しをする日として3月14日を位置づけ、業界方針として「キャンディを贈る日」としました。その後の1980年3月には、全飴協の関東地区部会を中心に、第1回となるホワイトデーの催事が実施されました。「愛にこたえるホワイトデー」というキャッチコピーのもと、キャンディを通じて感謝の気持ちを伝える取り組みが行われ、次第に世の中にも広まっていきました。
バレンタインデーの定着とともに生まれた「お返し」の文化は、こうした業界の動きを背景に形づくられ、現在のホワイトデーへとつながることになります。

なぜ「ホワイト」と名付けられたのか?

バレンタインデーへのお返し文化が広まり始めた当初、「ホワイトデー」という呼び名はまだ定まっていませんでした。共通の名称や、業界としての統一した位置づけはなかったのです。
そのため、菓子業界では、マシュマロやキャンディ、クッキーなどをお返しとして提案しながら、「ポピーデー」「フラワーデー」「クッキーデー」など、さまざまな呼び名を使用していました。
こうした状況を受け、全飴協では、バレンタインデーのアンサーデーとして広く受け入れられる名称を検討しました。その結果、選ばれたのが「ホワイトデー」です。純潔や清らかさをイメージさせる「ホワイト」がさわやかな愛情表現にふさわしいとして、この名称が採用されたとのことです。
なお、この頃には、福岡の老舗菓子店による「マシュマロデー」の取り組みも行われていました。白色をイメージしやすいマシュマロは「ホワイトデー」という名称となじみやすく、「ホワイトデー」の名称普及に影響を与えたと考えられています。

なぜ3月14日?聖バレンタインにまつわる物語とのつながり

ホワイトデーが3月14日に定められた理由については、いくつかの説が語られています。そのなかでも広く知られているのが、聖バレンタインにまつわる物語です。

聖バレンタインが結んだ「愛の誓い」から1か月後という説

3世紀のローマでは、恋愛結婚を禁じる命令が出されており、その命令に背いた若い男女を、バレンタイン神父が密かに救っていたと伝えられています。
やがてその行為が発覚し、バレンタイン神父は2月14日に殉教しました。この出来事を悼み、設けられたのがバレンタインデーであり、その1か月後にあたる3月14日には、救われた男女があらためて永遠の愛を誓い合ったという物語が語り継がれています。
こうした伝承から、バレンタインデーに想いを受け取った側が、1か月後に気持ちを返す日として3月14日が選ばれたとされており、これがホワイトデーの由来のひとつと言われています。
バレンタインデーの起源については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:愛の日バレンタインデーの起源|古代ローマの祭りから恋人たちの日へ

日本の古事記が由来という説

もうひとつの説として、日本の古典である『古事記』や『日本書紀』を読むと、日本で初めて飴が作られたことに触れる記述があることから、飴づくりの起源と3月14日を結び付けたという考え方もあります。
聖バレンタインにまつわる物語と同様、いずれも確かな史実として定まっているわけではありませんが、こうした説が語り継がれることで、ホワイトデーに物語性やロマンが重ねられてきたともいえるでしょう。

海外のホワイトデー事情|お返しをするのは日本だけ?

日本では恒例行事として親しまれているホワイトデーですが、海外でも同じような習慣があるのでしょうか。実は、国や地域によってホワイトデーの過ごし方は大きく異なります。

欧米には「お返しの日」がない?

欧米では、バレンタインデーは男女がお互いに愛や感謝の気持ちを伝え合う日として定着しています。そのため、日本のように、後日あらためてお返しをする「ホワイトデー」に相当する習慣は一般的には見られません。
ただし、国によっては独自の記念日が存在します。たとえばイタリアでは、3月8日に「ミモザの日」と呼ばれる日があり、男性が女性に向けて感謝や敬意を込めて、黄色いミモザの花束を贈る風習があります。
ホワイトデーとは形こそ異なるものの、日常の感謝を伝えるという点では共通する側面があるといえるでしょう。

アジア圏へ広がる日本のホワイトデー文化

一方、日本で生まれたホワイトデーの文化は、アジアの一部地域へと広がりを見せています。韓国や台湾、中国などでは、日本の影響を受けた形でホワイトデーが知られるようになりました。
特に韓国では、バレンタインデーとホワイトデーがセットで楽しまれる行事として定着しています。2月14日は女性から男性へ、3月14日は男性から女性へ贈りものをする日として認識されており、ホワイトデーにはキャンディなどを贈る光景が広く見られます。
日本発の文化が、各国の価値観に合わせて受け入れられている点も、ホワイトデーの興味深い一面です。

ホワイトデーにおすすめのスイーツ5選

ホワイトデーのお返しの品は、味わいだけでなく意味を込めて選ぶことで、自然と会話のきっかけになり、なごやかな雰囲気につながります。ここでは、ホワイトデーの定番スイーツと、それぞれに込められたメッセージを紹介します。

キャンディ|「長続きする関係」を願うお返し

キャンディは、口の中で甘さが長く続くことから「関係が長く続きますように」という意味をもつとされています。ホワイトデーの定番として親しまれており、恋人やパートナーはもちろん、日頃お世話になっている相手や身近な人への感謝を伝えるお返しとしても選びやすい存在です。

マドレーヌ|「縁結び・深い関係」の象徴

フィナンシェ・マドレーヌ詰合せ

二枚貝をモチーフにした形が特徴のマドレーヌは、対になった貝殻がぴったり合うことから、「縁結び」や「深い関係」の象徴とされます。特別な相手への贈りものとして、気持ちをしっかり伝えたい場合におすすめです。

フィナンシェ|ビジネスシーンでも選ばれる「縁起のよいお菓子」

フィナンシェ

フィナンシェはフランス語で「金融家」を意味し、金塊のような形をしていることから、縁起のよいお菓子として知られています。感謝の気持ちをさりげなく伝えられるため、職場の同僚や取引先など、ビジネスシーンでのお返しにも選ばれています。

クッキー|「友達として」の気持ちを込めて

クッキー ラング・ド・シャ

サクッと軽い食感のクッキーは、「友達としてこれからもよい関係でいましょう」という意味をもつとされています。親しい友人や複数人へのお返しなど、カジュアルな贈りものとして選びやすい点も魅力です。

バウムクーヘン|「末永い関係」を願う縁起のよい贈りもの

年輪のように重なる層をもつバウムクーヘンは、「幸せが長く続きますように」「関係を重ねていきましょう」という意味をもつ縁起菓子として知られています。これからも変わらない関係を大切にしていきたい、そんな気持ちを伝えたいときにおすすめです。

まとめ|日本独自の「ホワイトデー」の文化を知って心を込めた贈りものを

ホワイトデーは、感謝の気持ちをお返しの品で伝える、日本ならではの文化です。その由来や意味を知ることで、贈りもの選びがより楽しくなり、会話が弾むきっかけにもなるかもしれません。
今年のホワイトデーは、相手との関係や伝えたい気持ちを思い浮かべながら、ぴったりの一品を選んでみてはいかがでしょうか。
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