お盆の帰省シーズンは、親族や知人の家を訪問する機会が増え、手土産を持参する場面も多くなります。しかし、「何を選べばいいの?」「渡し方にマナーはある?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、お盆にふさわしい手土産の選び方から、価格相場やマナーの基本までをわかりやすくご紹介します。
季節感と気遣いを込めた贈りもので、夏のご挨拶がより気持ちよく伝わるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
お盆の手土産とは?基本の考え方
お盆の時期には、実家への帰省や、ご先祖様の供養を目的とした親族の集まりが多くなります。こうした場では、手土産を通じて日頃の感謝や挨拶の気持ちを伝えることができます。
また、お盆にはお供え物を用意しますが、手土産と兼ねてよいのか迷う方もいるでしょう。
一般的には「お供え物」と「手土産」は別々に用意するものです。ただし、地域や家庭によって慣習が異なるため、事前に確認しておくと安心しょう。
お盆の手土産の選び方|押さえるべきポイント
お盆の手土産を選ぶ際、「本当に喜んでもらえるだろうか」「失礼にならないだろうか」と不安になることも少なくありません。
大切なのは、相手に気を遣わせず、さりげない心遣いが伝わる品を選ぶこと。
ここでは、お盆にふさわしい手土産を選ぶために、意識しておきたい5つのポイントをご紹介します。
渡す相手と関係性を意識する
手土産選びでまず考えたいのが「誰に渡すか」です。実家・義実家・祖父母、あるいは親戚の集まりが多い場合など、相手の年齢や好み、状況によって選ぶ品も変わります。
たとえば、義両親や年配の方への贈りものなら、高級感のある老舗ブランドの洋菓子や和菓子がおすすめです。一方で、お子さんがいる家庭であれば、カラフルなゼリーや見た目が楽しいお菓子など、子どもと一緒に楽しめる品を選ぶのもよいでしょう。
日持ちするかどうかをチェックする
お盆は暑さが厳しい季節です。そんな時期の手土産選びでは、日持ちするかどうかも大切なポイントとなります。
特に夏場は、高温のなかを移動することで品質が変わる恐れがあるため、冷蔵・冷凍品はできるだけ避けましょう。常温で保存できる商品なら、持ち運びもしやすく安心です。
さらに、日持ちする商品なら、相手の好きなタイミングで楽しんでもらえるでしょう。
なお、お盆のお供え物としてお菓子を検討している方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
関連記事:お盆のお供えにお菓子がおすすめな理由は?選び方やマナー、相場を解説
分けやすさ・食べやすさに配慮する
お盆の手土産は、分けやすさや食べやすさにも気を配りましょう。
お盆の時期は親戚が集まることが多く、ひとつの手土産をみんなで分け合う場面もよくあります。そのため、個包装の焼き菓子やゼリーなど、配りやすく、好きなタイミングで楽しめるものが喜ばれます。
個包装タイプであれば、衛生面でも安心でき、持ち帰りにも便利です。食べきれなかった分も無理なく分けることができる扱いやすさも魅力のひとつです。
季節感のある見た目・食材を意識する
夏らしさを感じる商品は、お盆の手土産として人気があります。暑い日でもさっぱりと楽しめる冷たいスイーツや飲み物は、特におすすめです。
たとえば、フルーツゼリーや水ようかんなどは、見た目も涼しげで、年代を問わず喜ばれる手土産といえるでしょう。
お盆の手土産にふさわしくない品とは?
お盆はご先祖様を供養する場でもあるため、宗教的な観点からお供えに適さないとされる品物は、手土産としても避けるのが望ましいでしょう。
たとえば、肉や魚などの生鮮品、においの強いものなどは、仏教のマナー上ふさわしくないとされています。特に初盆は、通常のお盆以上にマナーや配慮が求められるため、より慎重な品選びが必要です。
関連記事:初盆とは?おこなう時期や事前準備・当日の流れについてわかりやすく解説
迷ったときは、相場や地域の慣習を事前に確認し、TPOにあった品を選ぶことが大切です。
価格相場の目安
お盆の手土産選びでは、「どの程度の価格の品が適切なのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
一般的に、お盆の手土産の価格相場は2,000〜5,000円程度が目安とされています。 ただし、贈る相手や集まりの規模によって、ふさわしい品物や内容量は異なります。
大人数が集まる場には、全員にいき渡るよう個包装されたお菓子や、複数人で分けやすい詰め合わせが便利です。一方、少人数の集まりや個別に贈る場合は、上品なパッケージの洋菓子や和菓子を選ぶと喜ばれるでしょう。
高すぎる手土産は、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性があります。気持ちがこもっていれば十分に喜ばれるものなので、無理に高価なものを選ぶ必要はありません。贈る側も受け取る側も、心地よくやり取りできる価格帯を意識することが大切です。
お盆の手土産の渡し方とマナー
どんなによい手土産を用意しても、渡し方や振る舞いが雑だと、かえって印象を悪くしてしまうことがあります。特にお盆のようなフォーマルな場では、基本的なマナーを押さえておくことが大切です。
ここでは、手土産を渡すタイミングやのしの扱い方など、基本マナーを解説します。
訪問時のタイミングと流れ
手土産は、部屋に通されたあと、挨拶をするタイミングで渡すのが一般的です。 玄関先での受け渡しは、家にあがらない場合や冷蔵・冷凍品など特別な事情がない限り、避けたほうがよいでしょう。
渡す際には、必ず紙袋から出して、品物の正面を相手に向けて丁寧に差し出してください。
このとき、「お口に合えばうれしいです」や「皆さまで召しあがっていただければと思いまして」など、一言添えることで、より心のこもった印象を与えられます。
なお、「つまらないものですが」といった言い回しは、過度な謙遜と受け取られることもあり、近年ではあまり使われなくなってきています。
のしは必要?表書きのマナー
お盆の手土産には、基本的にのしは不要とされています。手土産はあくまでお土産の品であり、かしこまった贈りものではないためです。
ただし、より丁寧な印象を与えたい場合は「心ばかり」や「御挨拶」と書いたのしを付けても問題ありません。この場合、水引は「紅白の蝶結び」が適切です。
一方で、お盆のお供え物には、のしを付けるのがマナーです。 お供え物と手土産は役割が異なるため、分けて用意するとより丁寧な印象になります。
早めの準備で安心|オンライン購入が便利でおすすめ
お盆の帰省シーズンが近づくと、人気の手土産は品切れになることが多く、直前では選べる商品が限られてしまいがちです。そこでおすすめなのが、オンラインショップの活用です。
オンラインなら、自宅にいながらじっくり商品を選べるだけでなく、遠方への帰省の場合には、事前に実家などへ直接配送することも可能です。これにより移動時の荷物を減らし、負担を軽減できるのも大きなメリットでしょう。
手土産をオンラインで用意したい方には、アンリ・シャルパンティエの洋菓子ギフトがおすすめです。
アンリ・シャルパンティエでは、フィナンシェやマドレーヌなど、幅広い世代の方に長年愛されてきた上品な味わいの焼き菓子を豊富に取り揃えています。
大人数でも分けやすい個包装の詰め合わせギフトも充実しており、親戚が集まるお盆の手土産にもぴったりです。
>>お手土産特集はこちら
季節感を大切にした夏らしいお菓子をお探しの方は、こちらもぜひチェックしてみてください。
>>夏の贈りもの・お中元ギフト特集はこちら
まとめ|お盆のご挨拶にふさわしい手土産を選ぶために
お盆の手土産は、日頃の感謝や心遣いを伝える大切な贈りものです。
手土産を選ぶ際には、相手との関係性や季節感に配慮し、日持ちのする個包装ものを選ぶとよいでしょう。一方で、高価すぎるものや宗教的に不適切とされる品を避けるといった配慮も大切です。
さらに、渡す際の基本的なマナーを押さえておくことで、より丁寧な印象につながります。マナーと思いやりの両方を大切にしながら、心のこもった一品で、気持ちのよいご挨拶を交わしましょう。